イギリスの公共放送BBCとロシアの独立系メディア「メディアゾナ」は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まったおととし2月以降、ロシア軍兵士の死者の数を遺族によるSNSの投稿などの公開情報を元に独自に調査しています。
15日に報じられた最新の調査結果によりますと、これまでに確認できた死者数は7万8329人に上っているほか、ことし9月から今月11月にかけて死者の数が去年の同じ時期と比べておよそ1.5倍に増えているとしています。
死者が増加しているのは、ロシア軍がウクライナ東部のドネツク州で兵士の犠牲をいとわない攻撃を続けていることなどが背景にあると見られます。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、16日、地元の公共放送のインタビューに対し、「われわれはこの戦争を来年、外交を通じて終わらせるために、あらゆることをしなければならない」と述べました。
ただ、ロシアとの和平交渉については、プーチン大統領は和平を求めていないと指摘するとともに、国際社会から孤立しているロシアに資するだけだとして否定的な立場を示しました。
プーチン大統領は、15日に行われたドイツのショルツ首相との電話会談でも一方的に併合を宣言したウクライナ国内の4つの州を自国の領土だと改めて主張したとみられ、和平交渉をめぐって譲歩しない姿勢を崩していません。
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