ウクライナの人権団体は、軍事侵攻を続けるロシアがウクライナ東部や南部の支配地域で、言論に対する弾圧を強め、ジャーナリストや人権活動家、それに芸術家などを不当に拘束しているとしています。

人権団体などが15日、首都キーウ中心部で開いた集会の会場には、不当に拘束されたり、行方がわからなくなったりしたとする人たちの名前が書かれた紙が貼られたおよそ50脚のいすが並べられました。

集会では家族や友人たちがスピーチを行い、芸術家の兄がおととしから拘束されているという女性は「兄は故郷のために、ウクライナの国旗のもとで暮らすためにたたかった。こうした拘束された人たちのことにもっと関心を持ってほしい」と訴えました。

また、ジャーナリストの夫が拘束されているという女性は「毎日、夫のことを思い一日が始まる。夫を解放するためにできることは全てやったのか自分自身に問いかけている。不法に自由を奪われた人たちを取り戻すよう国際社会が支援してほしい」と話していました。

集会を主催した人権団体はロシアが支配地域で不当に拘束しているジャーナリストや人権活動家を含むウクライナの民間人は7000人以上にのぼるとして、速やかに解放するよう訴えています。

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