トランプ次期米政権の国防長官候補ヘグセス氏㊧(16年、ニューヨーク)=ロイター

【ワシントン=共同】米主要メディアは15日、トランプ次期政権の国防長官候補のヘグセス氏が、2017年に性的暴行容疑で捜査されていたと報じた。元軍人のヘグセス氏はFOXニュースの司会者を務め、トランプ次期大統領が12日に指名した。

トランプ氏の政権移行チームが対応を協議している。現時点で人事を取り下げるとの結論は出ていないとみられる。

トランプ氏の陣営は事前に身辺調査を十分せず、暴行疑惑も把握していなかった。関係者によると、ヘグセス氏に関する新たな醜聞が出てくることを恐れているという。

ワシントン・ポスト紙電子版によると、西部カリフォルニア州モントレー市で17年10月、ホテルで性的暴行があったとの訴えがあり、警察が捜査した。

ヘグセス氏は当時、現地で開かれた共和党の女性関連の会合に参加。被害に遭った女性の友人によると、被害者は後にヘグセス氏側と秘密を口外しない約束を取り交わしたという。警察は刑事訴追していない。

陣営は「トランプ氏は閣僚として優秀で適格な人物を選んだ」と強調。ヘグセス氏の弁護士は「捜査が尽くされ、罪に問われなかった」と主張した。

トランプ氏は第1次政権で、国家情報長官の人事を巡り適性を疑問視する声が上がったことで、指名発表から5日後に撤回したことがある。

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