コインチェックが米ナスダック市場に上場する見通しとなった

マネックスグループ子会社で暗号資産(仮想通貨)交換業を手がけるコインチェック(東京・渋谷)が、12月にも米ナスダック市場に上場する見通しとなった。マネックスGが13日に発表した。特別買収目的会社(SPAC)との統合を通じて上場する。株式市場への上場は、日本の交換業者では初となる。

オランダに設立した持ち株会社のコインチェックグループを、上場済みの特別買収目的会社(SPAC)であるサンダーブリッジ・キャピタルパートナーズと統合させ、ナスダックに上場させる。コインチェックグループは上場後もマネックスGの連結子会社とする。

米証券取引委員会(SEC)は13日、コンチェックグループが提出していた上場のための申請書類を承認した。

マネックスGは22年、コインチェックを米ナスダック市場に上場させると発表した。

当時のマネックスGの松本大社長は記者会見で、米国上場を選んだ理由について「(仮想通貨の)人材や技術が集まっているのが、必ずしも日本ではないということが大きい」と説明していた。

当初は22年後半に上場する予定だったが手続きに時間がかかっていた。

日本国内の仮想通貨交換業者が株式市場に上場するのは初めてだ。コインチェック以外では、ビットフライヤーやビットバンクも上場を目指し準備している。

コインチェックは14年に仮想通貨交換業に参入した。18年1月、約580億円相当の仮想通貨の流出事件が発覚し、金融庁から2度にわたる業務改善命令を受け、同年4月にマネックスGの完全子会社になった。

10月末時点の口座数は211万、預かり資産は7356億円ある。

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