韓国海軍艦艇の入港歓迎行事で記念撮影する中谷防衛相(中央右)ら。後ろは強襲揚陸艦「マラド」(7日、神奈川県横須賀市)

中谷元防衛相は7日、海上自衛隊の横須賀基地(神奈川県横須賀市)で韓国海軍艦の入港歓迎行事に出席した。強襲揚陸艦「マラド」に乗艦し、乗組員らと交流した。防衛省によると記録が残る限り、日本の防衛相が韓国の軍艦に乗り込むのは初めてだという。

日韓関係の改善を踏まえ、防衛協力の深化を強調した。マラドのほかに2隻が訓練で寄港した。韓国海軍の艦艇が日本に寄港するのは2022年11月以来2年ぶり。

韓国海軍艦艇の入港歓迎行事であいさつする中谷防衛相(7日、神奈川県横須賀市)

中谷氏は式典で「地域の大変厳しい安全保障環境に対して日韓の安全保障・防衛協力は、これまで以上に重要性を増している」と語った。韓国語も交えてあいさつした。

日韓関係の防衛交流は18年に起きた韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題で滞った。今年6月に防衛相間で再発防止策に合意し、再開した。中谷氏は早期の訪韓にも意欲を示している。

韓国海軍の強襲揚陸艦「マラド」に乗艦する中谷防衛相(左から2人目、7日、神奈川県横須賀市)

中谷氏は同日、海自横須賀基地や護衛艦「もがみ」、米海軍横須賀基地も視察した。

もがみは相手のレーダーにうつりにくいステルス性能の高さや従来の護衛艦のおよそ半数の人数で運用できる「省人化」が特徴だ。オーストラリア政府も同国海軍の新型艦艇の導入でもがみ型に関心を寄せている。

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