複数の政府関係者によりますと北朝鮮から発射された弾道ミサイルの可能性があるものは、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下する見込みだということです。

海上保安庁 船舶に今後の情報 注意するよう呼びかけ

海上保安庁は防衛省からの情報として、「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射された」と午前7時16分に発表しました。

航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

韓国軍 “北朝鮮 日本海に向けて弾道ミサイル発射”

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと、31日午前7時17分ごろに発表しました。

政府 緊急参集チームのメンバーを招集

政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームのメンバーを招集し、情報の収集と被害の確認などにあたっています。

石破首相 万全の態勢をとることを指示

北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、石破総理大臣は、▽情報の収集と分析に全力を挙げ、国民に対し迅速・的確な情報提供を行うこと、▽航空機や船舶などの安全確認を徹底すること、それに▽不測の事態に備え、万全の態勢をとることを指示しました。

北朝鮮 弾道ミサイルや可能性あるものの発射 ことし12回目

北朝鮮が弾道ミサイルや、弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは、9月18日以来でことし12回目です。

北朝鮮はことし、「国防5か年計画」に沿った兵器開発や、部隊の訓練だとしてさまざまな弾道ミサイルを発射してきました。

このうち、短距離弾道ミサイルでは、「超大型ロケット砲」と呼ぶミサイルの発射を繰り返しているほか、9月には超大型弾頭を装着した「火星11型」の発射実験に成功したと発表していました。

中距離弾道ミサイルでは、従来の液体燃料式より迅速な発射が可能な固体燃料式の開発を進め、4月には極超音速で滑空する弾頭を装着した新型の「火星16型」の発射実験に成功したとしています。

一方でことしはICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルをこれまで発射していませんでしたが、片側12輪の移動式発射台の写真が9月初めて公開され、新型のICBM級ミサイルを搭載する発射台との見方が出ています。

このほか北朝鮮は5月末に軍事偵察衛星の打ち上げを試みて失敗しています。

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