イスラム組織ハマスのシンワル最高幹部が殺害されたことを受けて、中東各国を訪問しているブリンケン国務長官は24日、カタールで記者会見を行い、「今後、数日中に担当者が集まることになるだろう」と述べ、近く停戦などに向けた協議が再開される見通しを明らかにしました。

イスラエル首相府は声明で情報機関モサドのトップが27日にもカタールを訪れて、アメリカなどと協議を行うと発表しました。

ガザ地区での停戦をめぐってはこれまで第1段階で6週間停戦し、女性や高齢者の人質を解放する案が検討されていましたが、双方の折り合いがつかず停滞していました。

アメリカのニュースサイト、アクシオスは仲介国エジプトとイスラエルの間では、まずはこれまでより短い2週間の停戦と引き換えに、少数の人質を解放するという妥協案も検討されていると報じていて、何度も行き詰まってきた協議を進展させられるかが焦点です。

一方、イスラエル軍は隣国レバノンでハマスに連帯を示すイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃を続けていて、24日には首都ベイルート周辺を空爆しました。

これに対してヒズボラも連日、イスラエル北部にロケット弾100発以上を発射するなど、戦闘は激しさを増しています。

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