韓国のユン・ソンニョル大統領と最大野党・共に民主党のイ・ジェミョン代表との会談は、大統領府で29日行われ、冒頭が報道陣に公開されました。

この中でイ代表は、4月行われた韓国の総選挙で、ユン大統領を支える与党・国民の力が大敗したことを受けて「国政の転換を求める民意を尊重してほしい」と述べました。

その上で、暮らしと経済が厳しい状況だとして、共に民主党が提案している国民への支援金の給付を積極的に検討することなどを求めました。

また、日韓関係について、イ代表は、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出や、島根県の竹島を引き合いに出し「国民の自負心が傷つかないよう政府は積極的に努力してほしい」と述べました。

世論調査機関の韓国ギャラップが選挙翌週の4月19日に発表した調査結果では、大統領の支持率が23%と、選挙前より11ポイント下がって就任後最も低くなり、ユン大統領としては、国会で過半数を占める野党との対話姿勢を強調し、国政運営を前に進めようというねらいがあるとみられます。

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