アマゾンは9日、南部テネシー州ナッシュビル近郊にある物流拠点で、最先端の技術を公開しました。

今回、初めて披露されたのは、AIを搭載した配送に使う電気自動車「VAPR」です。

この車は、配送先へ到着すると、AIが積み込まれた荷物をコードをもとに瞬時に見分け、今、配達されるべきものには緑色で「マル」を、そうでないものには赤色で「バツ」のマークをプロジェクターで投影します。

試験段階では、1日当たり30分、ドライバーの作業時間が短縮されたとしていて、2025年初頭までにまずはアメリカで導入される予定です。

また、6000台以上のロボットが運用されている物流拠点内部の様子も公開され、AIを使った「完全自律型」のロボットが、周囲の状況を判断しながら人やものを器用に避けて商品を運んでいました。

ネット通販の需要が高まる中、従業員の負担軽減や一層の効率化につなげるねらいで、ロボティクス部門の責任者を務めるタイ・ブレイディさんは「人と機械がともに働ける関係を築くことは、生産性を高めるうえで大きな利点があり、従業員の安全性も高めることができる」と話していました。

企業の間では産業用のロボットを導入する動きが相次いでいて、AIの技術革新が開発のスピードを加速させています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。