先週4日に発表されたアメリカの雇用統計が市場の予想を大きく上回る内容だったことから、金融市場ではFRBによる大幅な利下げへの期待が後退しました。
これを受けて、7日のニューヨーク株式市場では売り注文が出やすい展開となり、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
終値は、先週末と比べて398ドル51セント安い、4万1954ドル24セントでした。
市場関係者は「FRBによる利下げのペースが緩やかになるという見方からアメリカの長期金利が上昇し、企業の業績にマイナスだという受け止めが広がった」と話しています。
一方、ニューヨーク原油市場では、イスラエルによるイランへの対抗措置が焦点となる中、アメリカでハリケーンによって石油関連施設に被害が出ることへの警戒感も出て、国際的な原油取り引きの指標となるWTIの先物価格は、一時、1バレル=77ドル台半ばまで上昇しました。
これは、8月下旬以来、およそ1か月半ぶりの高値水準です。
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