インドを公式訪問しているモルディブのムイズ大統領は7日、ニューデリーでモディ首相と会談し、貿易やインフラ整備などの分野で協力関係を強化することで一致しました。
このあとの記者会見でモディ首相は、「モルディブの発展のためにあらゆる支援を提供する用意がある」と述べ、ムイズ大統領も「両国の関係強化は、よりよい未来につながる」と応じました。
モルディブは、インド洋の海上交通路=シーレーンの真ん中に位置する戦略上重要な国で、隣国のインドと、巨大経済圏構想、「一帯一路」を掲げる中国が影響力拡大を競っています。
ムイズ大統領は、去年11月の就任後、モルディブに駐留してきたインド軍の撤退を要請したほか、慣例を破ってインドより先に中国を公式訪問するなど、中国寄りの姿勢を強めていました。
しかし、モルディブを訪れるインド人観光客が激減し、主要産業の観光が打撃を受けているほか、インフラ投資による債務問題などで経済状況が悪化しているモルディブとしては、インドとの関係を修復し経済面での協力を引き出したいねらいがあるとみられます。
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