ロイター通信によりますと、イスラエル軍は30日未明、レバノンの首都ベイルートの市街地に空爆を行い、現地にあるアパートなどが被害を受けました。
また、この空爆でパレスチナの武装グループの幹部3人が死亡したと伝えています。
AP通信が配信した現地の映像では、空爆を受けた建物の近くに救急車や消防車がかけつけ、多くの住民たちが集まっている様子がわかります。
イスラエル軍は、これまでヒズボラの拠点が多くあるレバノン南部や、首都ベイルートの南の郊外を中心に攻撃を行ってきましたが、ベイルートの市街地に向けて空爆が行われたのは初めてだとみられるということです。
イスラエル軍は、29日、イエメンの反政府勢力フーシ派が使う港や発電所などを空爆したとも発表していて、紛争の拡大が懸念されています。
林官房長官 「最大限の自制を 退避含め邦人保護に万全期す」
林官房長官は、午前の記者会見で「イスラエルとヒズボラとの間の緊張の高まりを強く懸念し、多数の民間人の死傷者が発生していることを深く憂慮している。わが国は、すべての当事者にさらなるエスカレーションを回避するよう、最大限の自制を強く求めている」と述べました。
また、邦人保護に関し「現時点で在留邦人に被害がないことを確認している。各種の調整がつきしだい、航空自衛隊の輸送機をはじめとする自衛隊の部隊をヨルダンおよびギリシャに向けて出発させる予定で、引き続き邦人待避を含め、いかなる事態にも対応できるよう万全を期していく」と述べました。
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