キーウ市内の心臓を専門にする医療機関では、23日、ウクライナのリャシュコ保健相やウクライナに駐在する松田邦紀大使などが出席し、MRIや手術用顕微鏡など、高度な医療に必要な機材の引き渡し式が行われました。
ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻以降、兵士や市民のけが人が多く出ていることに加え、7月にはキーウの小児病院がロシア軍に攻撃されるなど少なくとも1800以上の医療機関が被害を受けています。
JICA=国際協力機構を通じて供与された医療機材は、キーウのほか、東部や南部の基幹病院など30か所に送られ、医療サービスの改善につながることが期待されているということです。
式典では、日本からの供与を受けて9月から利用が始まったMRIが披露されていました。
この医療機関では侵攻後、手術の数が増えているということでトドゥロウ所長はNHKの取材に対し、「多くの患者が高度な診断のためにMRIを必要としていました。日本の支援に感謝しています」と話していました。
松田大使は「日本製の機材には使い勝手の良さや、長期間にわたって壊れないという強みがあります。医療分野は日本がリーダーシップを取るべき分野です」と述べ、今後も支援を続ける考えを示しました。
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