イスラエル軍の兵士がアルジャズィーラの支局に侵入する様子をとらえた映像=アルジャズィーラ・AP

【エルサレム=共同】中東の衛星テレビ、アルジャズィーラは22日、イスラエル軍の兵士が同日ヨルダン川西岸ラマラにあるアルジャズィーラの支局に侵入、45日間の閉鎖を命じたと明らかにした。多数の兵士が支局に入る様子も放映した。

アルジャズィーラは「パレスチナで起きていることの真実を世界に伝えようとするのをイスラエルが抑圧しようとしている」と非難した。

軍は閉鎖命令文書を支局責任者に手渡し、直ちに支局を空けるよう命じた。ラマラは1993年のパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)で、パレスチナ自治政府が管理する区域と定められた。

アルジャズィーラは「イスラエル軍には閉鎖を宣言する法的権限はない」と強調した。

パレスチナ自治区ガザでの戦闘が続く中、イスラエル政府は報道内容が偏向しているとして今年5月にアルジャズィーラのイスラエル国内での活動禁止と支局閉鎖を決定した。

AP通信によると、5月には東エルサレムにあるアルジャズィーラの放送拠点にイスラエル警察が押し入り、機材を没収した。

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