米メディア “58歳の男拘束 ウクライナ支援する活動 ”

アメリカ南部フロリダ州で15日午後、ゴルフ中のトランプ前大統領を警護していたシークレットサービスが、ライフル銃のようなものが木の間から突き出ているのを見つけ発砲し、現場から車で逃走した男がその後、拘束されました。

拘束されたのはライアン・ラウス容疑者(58歳)で16日、銃の不法所持の疑いで訴追されました。

裁判所に提出された資料によりますと、ラウス容疑者は15日午前2時前からシークレットサービスの発砲を受けて逃走するまで、およそ12時間にわたってゴルフ場付近にいた疑いがあることが、携帯電話の位置情報の記録から分かったということです。

アメリカメディアによりますと、ラウス容疑者はロシアの軍事侵攻を受けるウクライナを支援する活動に関わっていたということです。

アメリカメディアはラウス容疑者がウクライナ情勢をめぐるトランプ氏の立場に不満を抱いていなかったかなど捜査当局が調べたと伝えていますが、事件の動機は明らかになっていません。

捜査当局はトランプ氏に対する暗殺未遂事件の可能性があるとして調べています。

バイデン大統領「シークレットサービスに支援必要」

アメリカのバイデン大統領は16日、この事件について記者団の取材に応じました。

この中でバイデン大統領は「トランプ前大統領が無事でよかった」と述べました。

その上で「シークレットサービスにはさらなる支援が必要だと思う。もし彼らが実際にさらなる人員を必要としているならば、議会はその要望にこたえるべきだ」と述べて、シークレットサービスの体制強化を検討する必要があるという認識を示しました。

このあとバイデン大統領は東部ペンシルベニア州で開かれた会合で、シークレットサービスの幹部が16日、現地入りし、当時の状況を調査し、トランプ氏の安全確保のためにさらなる対応が必要かどうかを判断していると明らかにしました。

そして「アメリカには政治的な暴力が許される場所はない。アメリカでは私たちは投票によって平和的に違いを解決する。アメリカは暗殺者の銃弾による悲劇をあまりにも多く経験してきたがそれは何も解決しない」と強調しました。

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