ガザ地区での停戦と人質解放をめぐる協議は、南部のエジプトとの境界地帯にある「フィラデルフィ回廊」での軍の駐留継続を主張するイスラエルと、これに反発するハマスとの隔たりが埋まらず難航しています。

イスラエル軍は12日、ガザ地区南部のラファを拠点としていたハマスの4つの大隊すべてを壊滅させたとイスラエルメディアに明らかにしました。

それによりますと軍はフィラディルフィ回廊付近に張り巡らされていた総延長13キロ以上の地下トンネルを破壊し、数週間以内には残された地下トンネルの調査なども完了するなどとしています。

地下トンネルの一部はエジプト側に通じていたもののイスラエル軍が確認したときにはすべて破壊されていて、軍は、現在ハマスが使用している武器の多くは密輸ではなく、ガザ地区で作られているとみているということです。

ただ、ネタニヤフ首相はフィラデルフィ回廊から撤退すれば、ハマスへの圧力が失われるとして軍の駐留継続を主張し続けていて、停戦に向けた協議が進展する兆しは見えないままです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。