米ホワイトハウスは12日、日米豪印4カ国による戦略対話「QUAD(クアッド)」の首脳会合を21日に米デラウェア州ウィルミントンで開くと発表した。影響力を増す中国を念頭に、4カ国の連携強化を議論する。

 バイデン米大統領、岸田文雄首相、豪州のアルバニージー首相、インドのモディ首相が参加する。

 バイデン政権は、中国に対抗する上でクアッドの枠組みを重視してきた。デラウェア州ウィルミントンはバイデン氏の地元。ホワイトハウスによると、バイデン氏が大統領として地元ウィルミントンに外国の首脳を招くのは初めてとなる。ホワイトハウスのジャンピエール報道官は「バイデン氏がクアッドの首脳と深い関係を築いていることを反映している」と説明した。

 クアッドの首脳会合の開催は、昨年5月、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて広島市で開かれて以来となる。今年の首脳会合はインドで開催される予定だったが、今月に米ニューヨークで開かれる国連総会に合わせ、米国での開催となった。(ワシントン=清宮涼)

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