アメリカのボーイングが開発を進めてきた新しい宇宙船スターライナーは、ことし6月、試験飛行のため、NASA=アメリカ航空宇宙局の宇宙飛行士2人を乗せて打ち上げられ、国際宇宙ステーションに到着しました。
宇宙船は当初、1週間程度で地球に戻る予定でしたが、推進装置の一部に不具合が見つかり、NASAは先月、安全性を考慮した結果、2人を乗せて帰還させることを断念していました。
この宇宙船が日本時間の7日朝、地球に帰還するため、無人の状態で国際宇宙ステーションから切り離されました。
宇宙船はこのあと、エンジンを噴射しながら徐々に高度を下げて大気圏に突入する予定で、7日午後にも地上に戻る予定です。
スターライナーは、今回の試験飛行を経てNASAが承認すれば、宇宙飛行士が国際宇宙ステーションと地球との間を行き来する手段になる予定でしたが、今後の見通しは立っていません。
一方、スターライナーに乗っていた2人の飛行士は、このまま宇宙ステーションにとどまり、来年2月に別の宇宙船で帰還する計画です。
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