WHO=世界保健機関は戦闘が続くガザ地区で、感染拡大が懸念されるポリオのワクチン接種のため、来月1日からイスラエルとイスラム組織ハマスの双方が、地域を限定して戦闘を一時休止することを約束したと発表しています。

ワクチン接種はガザ地区の中部、南部、北部の順番で、少なくとも3日間ずつ行われる予定だということです。

このうち1日から始まる予定のガザ地区中部では、10歳未満の子ども15万人余りが対象となり、各地の診療所や巡回方式での接種に向けて国連機関などが現地で準備を進めています。

一方で、ガザ地区では31日も各地でイスラエル軍の攻撃が行われていて、パレスチナの地元メディアは中部ヌセイラトでは17人が死亡したと伝えています。

WHOのテドロス事務局長はワクチン接種を前に30日の会見で、イスラエル、ハマス双方に確実に戦闘を一時休止するよう求めていますが、対象地域の安全が確保され、多くの子どもたちに接種を行うことができるかが焦点です。

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