アメリカ・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は、28日まで北京で王毅外相と会談したのに続き、29日、習近平国家主席と会談しました。

会談の冒頭、習主席は「変化が激しい世界では、分断と対立ではなく、調和と協力が必要だ。安定し持続可能な両国関係への中国の決意は変わらない」と述べました。

これに対し、サリバン補佐官は「バイデン大統領は、競争が衝突や対立へと向かわないように、両国の関係を管理していくことに責任を持って取り組んでいる。バイデン大統領は今後数週間のうちに再びあなたと対話できることを楽しみにしている」と応じ、今後数週間以内に計画されている電話での首脳会談に期待を示しました。

会談では、対立が続く台湾や南シナ海情勢のほか、ロシアによるウクライナ侵攻などをめぐり、意見が交わされたということです。

会談後の記者会見で、サリバン補佐官は、ことし11月に、南米でAPEC=アジア太平洋経済協力会議やG20=主要20か国の首脳会議が行われることに関連し「両首脳がもし出席するのであれば、そこで会談する機会を持つのは自然なことだ」と述べたうえで、電話での会談に加え、意思疎通を継続させていくことが重要だという考えを示しました。

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