イランは、イスラム組織ハマスの当時の最高幹部の殺害を受けて宣言しているイスラエルへの報復について、停戦に向けた協議の行方を見極めながら時期や方法を慎重に判断する構えを示しています。

こうした中、上川外務大臣は、28日午後1時からおよそ30分間、イランのアラグチ外相と電話で会談しました。

上川大臣は「事態のさらなるエスカレーションは、地域や国際社会全体の利益にならず、これ以上緊張を高めることがないよう、あらゆる外交努力がなされるべきだ」と述べ、イランに自制を求めました。

また、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどに対しても、イランから自制を働きかけるよう求めました。

これに対しアラグチ外相は「今の中東情勢においてエスカレーションは望まない」と述べました。

そして、両外相は日本とイランの友好関係に基づき、意思疎通を継続していくことで一致しました。

電話会談のあと上川大臣は記者団に対し「緊張感を持ちながら、事態の沈静化に向けて最大限の外交努力を行っていく」と述べました。

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