ロシア軍はウクライナ東部のドネツク州で、ことし2月、拠点のアウディーイウカを掌握して以降、今月に入っても集落を徐々に掌握していて、ウクライナ側との攻防が激しさを増しています。
砲弾や兵士の数で劣るウクライナは、今月4日、アメリカ製のF16戦闘機を受け取り、起死回生を目指していますが、欧米側からさらなるF16の供与が必要だという指摘も出ています。
一方、ウクライナ軍は今月6日、ロシア西部への越境攻撃を開始し、最大で35キロ前進して東京23区の面積のおよそ2倍にあたる1263平方キロメートルの領土と、93の集落を掌握したと主張しています。
国連人権高等弁務官事務所は、軍事侵攻が始まって以降、先月末までにウクライナでは633人の子どもを含む1万1520人の市民が死亡したと発表し、戦闘の長期化で市民の犠牲も増え続けています。
和平交渉を巡ってロシアのプーチン大統領は、一方的に併合したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退することなどをあげるなど、ウクライナ側が到底受け入れられない条件を主張しており、戦闘の終結は見通せない状況です。
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