安保理で22日開かれた中東情勢をめぐる会合では、ガザ地区で活動するNGOの「セーブ・ザ・チルドレン」の医師が現地からオンラインで参加し、▼検問で薬が止められ医療活動が困難なことや、▼たび重なる退避通告で住民の疲弊が極限に達していることなどを各国の代表に訴えました。

そのうえでガザ地区で今月、25年ぶりの感染が確認されたポリオについて「発生すれば、どこにいる子どもたちにとっても脅威だ」と述べ、感染拡大を防ぐため、早急な戦闘停止とワクチン接種が必要だと呼びかけました。

国連はガザ地区で8月末にもポリオのワクチン接種を大規模に進めるため、それぞれ7日間の戦闘の停止が2回に分けて必要だと呼びかけていて、会合では日本を含む各国から計画を支持する声が相次ぎました。

これに対しイスラエルの国連大使は、「200万人分以上のポリオワクチンをWHOやユニセフ=国連児童基金と協力して、ガザ地区に送った。子どもを対象にワクチン接種が始められるだろう」と述べましたが、戦闘の停止に応じるかは明らかにしませんでした。

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