中西部イリノイ州のシカゴで開かれている民主党の全国党大会は22日、最終日を迎え、8月はじめに党の大統領候補に指名されたハリス副大統領が、日本時間の23日昼ごろから演説する予定です。

陣営の関係者によりますとハリス氏は、演説で、中間層の人たちが暮らす地域で育った生い立ちや、人々を守ろうと検察官になった思いなどを語り、有権者と同じ価値観を共有していることを示すということです。

そして野党・共和党のトランプ前大統領について「人々の自由を奪い、国を後退させる存在」だと強調しながら、自身は「新たな前進の道」を示すとして支持を訴える見通しです。

今回の党大会では、歴代の民主党の大統領が登壇してハリス氏への全面的な支持を打ち出し、バイデン大統領の撤退で急きょ候補者となったハリス氏のもとでの挙党態勢の構築に重点が置かれてきました。

一方、事実上の公約となる政策綱領は、バイデン氏が撤退を表明する前にまとめられたものがそのまま採択され、ハリス氏の独自色を十分、打ち出すものにはなっていません。

投票日が2か月半後に迫る中、ハリス氏が、演説で党の結束を図りながら、無党派層など幅広い有権者にアピールし、選挙戦の弾みにできるかが焦点です。

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