ウクライナ軍は国境を接するロシア西部クルスク州で越境攻撃を続けていて、タス通信は21日、保健当局の情報として、これまでに住民31人が死亡し、143人がけがをしたと伝えました。

ロシアの中央選挙管理委員会は、9月8日に予定されている統一地方選挙に関連し、住民の安全が保証できないとして、ウクライナ軍が掌握したと主張しているスジャなどクルスク州の7つの地区で町議会選挙などの投票を延期すると発表しました。

州知事選挙は予定通り実施するとしています。

こうした中、ロシアのミシュスチン首相は21日中国の李強首相とモスクワで会談しました。

この中でミシュスチン首相は「欧米諸国は非合法的な制裁を科し、ロシアと中国の経済や技術の潜在力を抑えようとしている」と批判したうえで、共通の利益を守り、国際的な舞台で協調していくことが重要だと強調しました。

これに対し、李首相は「中国はロシアと共に互恵的な関係を堅持し、包括的な協力を強化していきたい」と述べました。

このあと、李首相はプーチン大統領とも会談しました。

欧米によるロシアへの経済制裁が続く中、ロシアと中国の貿易総額は去年、過去最高のおよそ2400億ドルに達するなどロシアは中国への経済的な依存を深めています。

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