タイの首都バンコク近郊で切断された男性の遺体が見つかり、24日、日本人の成人男性と確認された。現地警察はタイ人の男(34)を死体遺棄・損壊容疑で逮捕。さらに日本国籍の男2人が関与した疑いがあるとみて、行方を追っている。
現地の警察や報道によると、バンコク近郊ノンタブリー県で今月19日、家具工場の敷地内で遊んでいた子どもが切断された腕を発見した。
警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で男性の腕や頭部が見つかった。遺体には銃で撃たれた痕や刃物で切られた痕があった。司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。
監視カメラの映像などから、警察は23日にタイ人の男を逮捕した。男は「運転手として日本人3人をノンタブリー県内の倉庫まで送り届けた。3人が車を降りた後、銃声が聞こえた」と供述。その後、遺体の遺棄を手伝わされたと話した。殺害については「何も知らなかった」と関与を否定しているという。
警察は日本人2人の所在を捜すとともに、死亡の経緯や4人の関係性などを調べている。(バンコク=大部俊哉)
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