イスラエル軍は、17日もガザ地区の中部や南部で軍事作戦を続けています。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、医療関係者の話として、各地への空爆によって34人が死亡したと伝えました。
ガザ地区の保健当局によりますと、これまでの死者は4万74人にのぼっています。
こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は、18日にもイスラエルを訪問し、停戦と人質の解放に向けた協議の進展を働きかけることにしています。
協議では、アメリカがイスラエルとハマスの隔たりを埋めるための新たな提案を行い、イスラエルの当局者が仲介国のカタールやエジプトに出向き、停戦の条件などについて話し合っているものとみられます。
アメリカのバイデン大統領は「合意は間近に迫っている」との認識を示していますが、ハマス側は「イスラエルが新たな条件を加えようとしている」などとイスラエルとアメリカへの不信感をあらわにしていて、交渉が進むかは依然として不透明です。
協議の行方は、ハマスの最高幹部の殺害を受け、イスラエルへの報復を宣言するイランの動きにも影響を与える可能性があります。
紛争のこれ以上の拡大を食い止め、イスラエルとハマスの停戦を実現させたいアメリカ政府がイスラエル側にどのような働きかけを行うのか注目されています。
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