タイでは14日、憲法裁判所が首相のセター氏の解職を命じる判断を示し、現職の首相が失職する事態となりました。
これを受け、15日、連立与党が会見を開き、後任としてタクシン元首相の次女で最大与党「タイ貢献党」の党首、ペートンタン氏を首相候補とすることで合意したと発表しました。
16日に予定されている議会下院での首相指名の投票で合意通りの票が投じられれば、ペートンタン氏が新たな首相に選出される見通しです。
ペートンタン氏は1986年生まれの37歳。
去年から「タイ貢献党」の党首を務め、父のタクシン元首相が15年ぶりに帰国してからは公の場でたびたび行動をともにしていました。
セター前首相の失職は、帰国後、政治的な影響力を強めるタクシン元首相を警戒する軍に近い保守派による反発が背景にあったという見方が出ていますが、次の政権でもタイ貢献党と軍に近い保守政党などとの連立政権が維持される見込みです。
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