中国の王毅外相は、14日にミャンマーの首都ネピドーを訪れ、3年前のクーデター以降、実権を握る軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官と会談しました。

中国外務省によりますと、この中で王外相は、軍と少数民族の武装勢力などとの間で続く戦闘を念頭に「ミャンマーが政治的和解を早期に実現し、民政移管のプロセスを再開させて長期的な安定を実現する道を見いだすことを支持する」と述べました。

早期の民政移管の実現と和平に向けた取り組みを進めるよう呼びかけ、軍が来年、実施する方針を示している総選挙を確実に行うよう促した形です。

ミャンマーの国営メディアによりますと、ミン・アウン・フライン司令官は「両国の友好的な協力関係をさらに強化させる」としたうえで、国の安定に向けて「民主的な総選挙が行えるよう準備を進めている」と述べました。

ミャンマーでは去年10月以降、中国と国境を接する地域を中心に軍と少数民族の武装勢力などとの戦闘が激しくなっています。

中国は、これまでも和平協議を仲介するなど停戦を促してきましたが、混乱が収まる兆しは見えていません。

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