10日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記が先月下旬の大雨で大きな被害を受けた、北西部ピョンアン(平安)北道を9日までの2日間訪れたと伝えました。

被災者を前に演説した、キム総書記は苦労を強いているとして「申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と述べた上うえで、軍人ら13万人を投入し、復旧を加速させる姿勢を強調しました。

そして、住宅の再建などには「少なくとも2、3か月はかかる」との見通しを明らかにし、お年寄りや子どもなど合わせて1万5000人余りを首都ピョンヤンに避難させる方針を示しました。

「労働新聞」の紙面には仮設のテントで被災した人たちの話を聞いたり、子どもをだっこしたりするキム総書記の写真が掲載され、国民に寄り添う姿勢をアピールしています。

一方、今回の災害に対して複数の国や国際機関から支援の意向を伝えられていることについては、謝意を表しましたが、「自分たちの力で前途を切り開く」として固辞し、国内の結束を重視する考えを示しました。

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