追悼式典後、取材に答えるエマニュエル駐日米大使(9日、東京都港区)

エマニュエル駐日米大使は9日、イスラエルを同日の平和祈念式典に招待しなかった長崎市の対応について「政治的な判断だったと思う」と批判した。都内の増上寺で開いた長崎の原爆犠牲者を追悼する式典に出席後、記者団に語った。

同氏はイスラエルの不招待を理由に、長崎市の平和祈念式典を欠席した。長崎市がウクライナ侵略を続けるロシアと、イスラエルを同列に扱ったと述べ「出席すれば政治的判断や行為を尊重することになり、できなかった」と主張した。

増上寺の式典にはイスラエルのコーヘン駐日大使や英国のロングボトム駐日大使も出席した。コーヘン氏は式典後「長崎の被爆者や家族、日本の人々に哀悼の意を表したい」と話した。ロングボトム氏はX(旧ツイッター)で、核兵器のない世界へ「たゆまぬ努力を続ける必要がある」と書き込んだ。

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