【モスクワ、キーウ=共同】ロシア国防省は6日、ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州に同日朝から、ウクライナ軍の越境攻撃があったと発表した。同州のスミルノフ知事代行らによると、攻撃で少なくとも住民ら5人が死亡、20人以上が負傷した。ロシア側が反撃し、敵に損害を与えたという。
スミルノフ氏は6日夕、国境付近での戦闘は継続中と表明。状況は緊迫しているが、統制されているとして住民に平静を呼びかけた。ロシア国防省によると、ウクライナ側の攻撃には戦車11両や装甲車両20台以上、最大300人の兵士が加わり、クルスク州内のロシア側部隊の陣地を攻撃した。
ロシア紙コメルサントによると、ウクライナ軍による越境攻撃の試みは今年3月にもロシア西部ベルゴロド州とクルスク州であった。
ウクライナ軍などによると、6日も各地で激しい戦闘が続いた。南部ヘルソン郊外や東部ハリコフでは無人機やミサイルによる市街地への攻撃があり、市民1人が死亡し、少なくとも計18人が負傷した。
ロシア国防省は6日、ゲラシモフ参謀総長がウクライナ東部ドネツク州で集落の制圧を続けているとされる部隊を視察したと発表した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。