WFP=世界食糧計画などは1日、40万人以上が避難しているスーダン西部の北ダルフール州にある難民キャンプで、極めて深刻な食料危機にあたる「飢きん」の発生が確認されたと発表しました。

「飢きん」は
▽特定の地域で少なくとも20%の世帯が極端な食料不足に陥っていることや
▽子どもの30%以上が急性の栄養不良になっていることなど厳密に定義されていて
世界的に「飢きん」の発生が確認されたのは、2017年以来となります。

スーダンでは去年4月に軍と準軍事組織による武力衝突が始まってから深刻な人道危機が続いていて、国連は人口の半分を超えるおよそ2560万人が食料不足に直面していると指摘しています。

飢きんの発生について、WFPのマケイン事務局長は声明で「命を救い、スーダンで飢えがほかの地域に広がるのを防ぐためには、必要なすべての地域に支援を届けることが欠かせない」として、戦闘の即時停止を訴えるとともに、国際社会に支援の強化を呼びかけました。

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