【ロサンゼルス=共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)の通訳だった水原一平被告(39)の銀行詐欺事件に絡み、ロサンゼルスの連邦地検は1日、水原被告が参加した違法スポーツ賭博の胴元、マシュー・ボーヤー被告(49)が司法取引に応じたと発表した。違法賭博運営や資金洗浄などの罪を9日に認める見通し。

水原被告は、違法賭博で負った借金を返済するため、大谷選手の銀行口座から約1659万ドル(約25億円)を盗み、ボーヤー被告側に送ったとする銀行詐欺などの罪を認めており、10月25日に量刑が言い渡される。

地検によると、ボーヤー被告は2023年10月まで、少なくとも5年間にわたって胴元として違法賭博を取り仕切り、ロサンゼルスやラスベガスなどに700人以上の顧客を抱えていた。

水原被告は2年余りで約1万9千回賭け、約4千万ドルの損失を出した。水原被告が支払った約1625万ドルのうち、ボーヤー被告は少なくとも約930万ドルをカジノに送金していた。

地検はボーヤー被告の顧客に現役の野球選手も含まれるとも明らかにした。ボーヤー被告の顧客としては、大リーグ機構(MLB)が昨季までエンゼルスで大谷選手の同僚だったデービッド・フレッチャー選手を調査している。〔共同〕

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