パリオリンピックのトライアスロンは30日に男子、31日に女子の競技が行われる予定で、選手たちがパリ中心部を流れるセーヌ川で泳ぐことになっています。

28日には、本番と同じ会場を使って各国の選手たちによる練習が行われる予定でしたが、大会組織委員会と競技団体は28日朝、川で泳ぐ「スイム」の練習を中止すると発表しました。

開会式が行われた26日とその翌日の雨によるセーヌ川の水質悪化が原因だということで、声明では「選手の健康が最優先だ」と強調しています。

セーヌ川は長年、水質の問題が指摘され、遊泳が禁止されていましたが、市などは大会に向け新たな浄水設備を設けるなどして改善を進めてきました。

組織委員会などは「天気予報に基づくと、30日から始まる競技までに水質は改善すると考えられる」としていますが、大会の見どころの1つにもなっているだけに、セーヌ川での競技が実現するのか注目が集まっています。

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