26日の開会式では、選手たちが船に乗ってセーヌ川をパレードし、船の通過に合わせて国や地域の名前が順番にアナウンスされました。

しかし開会式が始まっておよそ1時間後、韓国の選手団を乗せた船が通過した際、北朝鮮を指す「朝鮮民主主義人民共和国」とフランス語と英語で相次いで紹介されました。

船に乗っていた選手たちの多くはアナウンスの誤りに気付かなかった様子でしたが、韓国の通信社、連合ニュースは「数万人の観客に韓国が『北朝鮮』として紹介される恥ずかしい失態だ」と伝え、反発しています。

また、連合ニュースによりますと韓国のオリンピック委員会にあたる大韓体育会は急きょ会議を開き、今後の対応を協議したということです。

韓国外務省 仏大使館に遺憾の意 再発防止求める

パリオリンピックの開会式で、船に乗ってパレードしていた韓国の選手団が「北朝鮮」と紹介されたことについて、韓国外務省は、ソウルにあるフランス大使館に対し、遺憾の意を表明するとともに、再発防止を求めました。

これに対してフランス大使館側は、選手団を歓迎する式で理解しがたいミスが起きたことに遺憾の意を示し、フランス政府としても同様の事態が二度と起きないよう要請していくと回答したということです。

韓国外務省によりますと、韓国のオリンピック委員会が、大会組織委員会と、IOC=国際オリンピック委員会に直接、抗議の意思を伝えるほか、選手団長の名前で抗議の書簡を送る予定だということです。

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