ウクライナのポドリャク大統領府顧問は25日、首都キーウでNHKのインタビューに応じ、ウクライナの最大の支援国、アメリカでことし11月に大統領選挙が行われることを踏まえ、民主党と共和党の候補者の陣営とのやりとりを深めていく方針を明らかにしました。

そして、7月19日に行われたゼレンスキー大統領と、共和党の候補者に指名されたアメリカのトランプ前大統領との電話会談について「非常に効果的だった。トランプ氏のチームがウクライナが必要とするものや ロシアのリスクなどを理解すると信じる根拠を与えてくれた」と評価しました。

その上で「戦争とはどういうものか、実際に見れば感情的にも理解が深まるだろう」と述べ、支援の継続に消極的ともされるトランプ氏にウクライナ訪問を働きかけていく考えを示しました。

一方、ポドリャク氏はウクライナが提唱する和平案を話し合う平和サミットについて「ウクライナの戦争は、領土の問題ではなく、将来の世界のルールに関わる問題だ」と述べ、戦後の国際社会の秩序を形づくる枠組みだと強調しました。

そして、サミットに欠席している中国について「リーダーシップを発揮し中立的な役割を果たすことを期待している」と述べ参加に期待を示しました。

また、ウクライナ軍はロシアが一方的に併合した南部のクリミアに駐留するロシア軍への攻撃を続けていますが、ポドリャク氏は「クリミアの解放は重大な心理的な影響を与える」と述べ、プーチン政権の崩壊につなげるねらいもあるとしています。

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