テキサス州ヒューストンで演説するハリス氏=ロイター

【ワシントン=芦塚智子】米大統領選で民主党の候補者指名が固まったハリス副大統領の陣営は25日、初めての公式動画広告を発表した。人気歌手ビヨンセの楽曲「フリーダム」を使用。若さや民主支持層の多様性を強調し、共和党候補のトランプ前大統領との対比を際立たせる内容となっている。

広告は「私たちは自由を選ぶ」と題し、ハリス氏が支持者の歓声に応える様子や黒人女性、労働者、性的少数者の権利を象徴する虹色の旗などの映像をバックに、ハリス氏が人工妊娠中絶を選ぶ自由や銃規制、すべての国民に手が届く医療保険の必要性などを訴えている。

一方で「米国は混沌、恐れ、憎悪の国であるべきだと考える人たちがいる」とトランプ氏や共和副大統領候補のバンス上院議員を批判し、トランプ氏への有罪評決を報じた新聞の写真を使って「何者も法を超越する存在でない」と攻撃している。

陣営によると、広告はソーシャルメディア上で流す。

ハリス氏は22日の選挙対策本部訪問や、23日に中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー郊外で開いた初の選挙集会でも「フリーダム」で登場した。米CNNによると、ビヨンセが陣営に同曲の使用を許可した。CNNはビヨンセは楽曲の使用に厳しいことから、支援姿勢を示唆していると報じている。

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