【ニューヨーク=西邨紘子】米IBMが24日に発表した2024年4〜6月期の決算は、売上高が前年同期比2%増の157億7000万ドル(約2兆4286億円)、純利益が同16%増の18億3400万ドルだった。企業が生成AI(人工知能)や自動化システムを積極的に取り入れたことが寄与した。
特殊要因を除いた調整後の1株利益は2.43ドルだった。前年同期の2.18ドルと市場の予想(2.20ドル程度)を共に上回った。
事業部門別の売上高は、ソフトウエアが7%増の67億3900万ドル、インフラが約1%増の36億4500万ドルとそれぞれ増収だった。コンサルティングは約1%減の51億7900万ドル。為替の影響を除いた現地通貨ベースの売上高は、3部門とも前年同期比でプラスだった。
地域別の売上高は、アジア太平洋が9%増と最も大きく伸びた。欧州・中東・アフリカ地域は3%増。米州は同1%減だった。
アービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は決算資料の中で、約1年前に立ち上げたワトソンXと生成AIに関する事業が「すでに20億ドル以上の規模に育った」と説明した。4月には同事業の規模を10億ドルと公表していた。
クリシュナCEOは同事業について「法人向けAIではIBMの技術や専門性を見込んだ顧客企業の引き合いが引き続き強い」とコメントした。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。