パリ大会の出場を辞退したのは馬場馬術、イギリス代表のシャーロット・ドュジャルダン選手です。
39歳のドュジャルダン選手は、2012年のロンドン大会で個人と団体の2冠に輝くなどこれまでオリンピックで金メダル3個を獲得しているトップ選手で、今回のパリ大会でもメダル獲得が期待されていました。
しかし、イギリスの公共放送BBCによりますと過去に馬を執ようにむちで強くたたくなど虐待していた疑いが明らかになったということで、ドュジャルダン選手は23日に自身のSNSで大会の出場を辞退すると発表しました。
ドュジャルダン選手は「4年前の映像が出てきて、国際馬術連盟から調査を受けている。言い訳のできないことで、すべての人たちをがっかりさせたことを心から申し訳なく思う」とコメントしています。
ドュジャルダン選手は今大会でメダルを獲得すればイギリスの女子選手として最多となる通算7個目のメダルとなっていたため、有力選手の突然の辞退に波紋が広がっています。
過去の犯罪歴めぐり波紋広がるケースも
出場する選手の動向をめぐって波紋が広がっているケースもあります。
ビーチバレー男子のオランダ代表の29歳の選手は19歳のときにイギリスで12歳の少女に対して性的暴行した罪などに問われ、2016年に禁錮4年の判決を受けました。
その後、競技に復帰して今大会の出場権を獲得しましたが、BBCによりますとオーストラリア選手団の団長が「もしオーストラリアであればそのような罪を犯した選手が代表選手に選ばれることはない」と発言するなど波紋が広がっています。
この選手はオランダのバレーボール連盟が定めた復帰の条件を満たしているということですが、こうした状況を受けてオランダのメディアはこの選手が選手村に滞在しないことになったと伝えています。
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