ハンガリーは今月からEUの議長国を務めていますが、オルバン首相は議長国に就任した直後にロシアとウクライナの和平に向けた取り組みだとして、ロシアと中国を相次いで訪れるなど独自の外交を展開しています。

ベルギーのブリュッセルで22日開かれたEUの外相会議では各国の外相からハンガリーへの批判が相次いだと言うことで、会議後の記者会見でEUの外相にあたるボレル上級代表は来月下旬にハンガリーのブダペストで予定される非公式の外相会議の開催場所を、ブリュッセルに変更すると発表しました。

ボレル上級代表は「ハンガリーに対し、EUの主要政策に反したというメッセージを送らなければならない」と説明しました。

これに対してハンガリーのシーヤールトー外相は開催場所の変更について「幼稚園レベルの議論」として批判しています。

この問題ではEUのヨーロッパ委員会もハンガリーで開催される各分野の非公式の閣僚会議への出席者を事務方に格下げすると発表していて、今回の措置を受け、オルバン首相との対立がさらに深まる可能性があります。

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