【ワシントン=八十島綾平】米民主党のバイデン大統領が現地時間21日午後1時45分頃(日本時間22日未明)に公表した声明文の全文と、その後SNSに投稿したメッセージは以下の通り。
声明文全文
アメリカ国民の皆さんへ
過去3年半にわたり、私たちは国家として大きな進歩をなし遂げてきました。高齢者の処方薬のコストを下げ、多くの国民に手の届く医療サービスを提供しました。有毒物質に触れた数百万人に上る退役軍人が極めて必要とする医療の提供を実現しました。
過去30年で初となる銃規制法案を成立させ、初の黒人女性の最高裁判事も任命しました。そして世界の歴史上、最も重要な気候変動対策の法案を成立させました。米国は今、かつてないほど主導的な立場にいます。
これら何一つ、あなたたちアメリカ国民抜きではなし得ませんでした。私たちはともに、100年に一度のパンデミックと大恐慌時代以来の最悪の経済危機を克服しました。民主主義をともに守り抜き、世界中の同盟国との関係も活性化し、再び強固なものにしました。
大統領として仕事をできたことは、私の人生における最大の栄誉でした。再選を目指すつもりではありましたが、党と国家の利益にとって最善なことは、私が選挙戦からは撤退し、残された任期は大統領としての職務を全うすることに集中することだと考えています。
私は国民に向けて、今週後半に決断の詳細を説明するつもりです。
今は私の再選に向け尽力してくれたすべての人たちに、深甚なる感謝の意を示させてください。カマラ・ハリス副大統領にも、あらゆる仕事においてこれ以上ないパートナーとなってくれたことに感謝します。そして、私を信じ託してくれた全てのアメリカ国民に心からのお礼を述べたいと思います。
私は「私たちがともにゆけばアメリカに不可能などない」ということを、これまでも今も信じています。私たちはアメリカ合衆国であることを、これからも忘れてはいけません。
SNSへの投稿全文
民主党員の皆さん、私は大統領候補としての指名を受けず、残りの任期における大統領としての職務を全うすることに全力を注ぐことを決断しました。
私が2020年に大統領候補として下した最初の決断は、カマラ・ハリス氏を副大統領に指名することでした。それは、私が下した最高の決断でした。私は本日、今年の党の大統領候補をカマラ氏とすることを推薦し、全面的に支持したいと思います。
民主党の皆さん、一致結束してトランプを打ち負かす時です。やりましょう。
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