バイデン氏は大統領選からの撤退を表明=AP

【ニューヨーク=竹内弘文】バイデン米大統領が21日、11月の大統領選から撤退すると表明したことを受けて、各国首脳らからバイデン氏の功績をたたえる声明が相次いだ。ドイツのショルツ首相はX(旧ツイッター)で「彼のおかげで米欧の協力は緊密になり、北大西洋条約機構(NATO)は強くなった。米国は頼れる良きパートナーになった」との声明を出した。

英国のスターマー首相はXで「バイデン大統領の決断を尊重する」とし、「これまでと同じく(残りの任期中に)米国民に何が最善であるかにもとづいた判断を下していくだろう」と記した。ロイター通信によると、カナダのトルドー首相も「バイデン氏の行動はすべて彼の愛国心によるもの。カナダ国民のパートナーであり真の友人だ」とする声明を出した。

トランプ前政権下では欧州など同盟国との間で防衛費負担や保護政策を巡って溝が生じた。バイデン氏は同盟国との関係修復を進め、ウクライナ侵略を続けるロシアに対して厳しい姿勢を続けてきた。

ロシアのペスコフ大統領報道官は現地メディアに対し「米大統領選はまだ4カ月先で、多くの変化は生じうる。事態の推移を注視していく必要がある」と語った。

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