【NQNニューヨーク=矢内純一】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比231ドル77セント安の4万0433ドル25セントで推移している。世界規模で発生したシステム障害を受け、一部のハイテク株が下落し、投資家心理を冷やしている。決算を発表した銘柄に売りが出ているのも指数の重荷となっている。
19日までにマイクロソフトの基本ソフト(OS)の障害によって、世界の空港で遅延が発生したり、決済サービスに影響が出たりする事態となった。マイクロソフトに売りが先行しているほか、ダウ平均の構成銘柄ではないが、障害の原因とみられるセキュリティーソフトを手掛けるクラウドストライク・ホールディングスは一時15%安となった。
朝に2024年4〜6月期決算を発表したアメリカン・エキスプレスとトラベラーズが下げているのも、ダウ平均を下押ししている。ともに売上高が市場予想に届かなかった。
その他のダウ平均の構成銘柄では、インテル、キャタピラー、ダウが下げている。一方、メルクとアップルは買われている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。前日夕に決算を発表したネットフリックスは高く始まった後、下落に転じる場面がある。
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