イスラエル最大の商業都市テルアビブの中心部で19日午前3時過ぎ、爆発があり、地元の救急当局は1人が死亡し、8人がけがをしたとしています。

爆発があったのは、テルアビブにあるアメリカ大使館の事務所から300メートルほどの場所で、イスラエル軍は無人機による攻撃だったとしています。

これについてイエメンの反政府勢力、フーシ派が19日、声明を発表し「イスラエル軍によるガザ地区での虐殺に対抗するため、テルアビブを攻撃した」と主張したうえで、レーダーに探知されにくい最新型の無人機を使用したとしています。

イスラエル軍は防空警報は発令されなかったと発表し「無人機の接近を察知していたが、人為的なミスにより迎撃できなかった」としていて、原因を調べるとともにさらなる攻撃への警戒を強めています。

イスラエルでは、ガザ地区での戦闘が長期化し、ハマスと連帯する中東各地の武装組織からの攻撃も相次ぐ中、軍や情報機関などを中心に、ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた交渉の進展を求める声が上がっています。

これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は18日、ガザ地区南部のラファを訪れ、兵士たちを激励し「軍事的圧力が人質解放の交渉を前進させる」と述べ、改めて強硬姿勢を示していて、交渉の進展は依然、見通せないままです。

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