26日に開幕するパリ五輪の選手村が18日に開村した。パリ郊外サンドニにある村内には、スーパーや美容院、ネイルサロン、郵便局、カフェなど様々な店舗が並ぶ。選手の姿はまばらだが、各国のスタッフやボランティアら五輪関係者でにぎわってきている。
「なんかもう、一つの街みたい」
パリ郊外での1週間の事前合宿を終え、18日に入村した7人制ラグビー日本代表の植田和磨選手(21)は興奮気味に話した。
パリも五輪も、初めてだ。80以上に及ぶ選手村に立ち並ぶマンションの棟数に圧倒され、「いよいよ五輪が近づいてきた」と実感した。マンションのベランダには、すでにイタリアや中国など各国の国旗が飾られている。
部屋は、2人部屋。床下のパイプを冷水が通り、室内を冷やすが、入ると「じんわり暑い」。日本オリンピック委員会が設置した外付けのクーラーと、扇風機を使い、快適に過ごすという。
植田選手は「ここでしっかり体調を整えて、万全な状態で試合に臨んで、メダル獲得に貢献したい」と意気込む。
五輪期間中、選手村には9千人の選手を含む1万4千人が滞在。清掃員など4千人のスタッフと、1500人のボランティアが選手の生活を支える。(パリ=河崎優子)
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