国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は16日、パレスチナ自治区ガザでの昨年10月の戦闘開始以降、運営する学校の7割近くが攻撃を受けたと発表した。学校の95%は、民間人の避難先となっていた。UNRWAの施設への攻撃では、計539人が死亡しているという。

 救護活動を担うパレスチナ赤新月社は16日、ガザ中部のヌセイラト難民キャンプで国連が運営する学校が攻撃され、5人の遺体と負傷者8人を搬送したと発表した。学校には大勢の避難民が身を寄せていたという。

 ガザ保健省は同日、南部ハンユニス近くのガソリンスタンド付近でも空爆があり、少なくとも17人が死亡、26人が負傷したと発表した。AFP通信によるとガザ当局は1時間のうちにヌセイラトやハンユニスなど3カ所で空爆があり、40人以上が死亡したとみているという。

 イスラエル軍は、16日にイスラム組織ハマスの軍事施設など25カ所以上を標的として攻撃を実施したとしている。軍は16日までに、ハマスの戦闘員ら約1万4千人を殺害・逮捕したと報告。ハマス指導部の半数を殺害したとし、「ハマスの能力解体」に向けさらなる作戦を続けると主張している。(エルサレム=今泉奏)

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