新首相に氏名されたネパールのオリ元首相(21年5月)

【ニューデリー=共同】ネパールのポーデル大統領は14日、解任されたダハル前首相の後任となる新首相に、議会第2党の統一共産党(UML)党首のオリ元首相を指名した。オリ氏の首相登板は3度目。近く議会で首相の信任投票に臨む。オリ氏は第1党の野党ネパール会議派(NCP)と組み、新たな連立政権を発足させる。

両党は次回下院選が行われる2027年までの間、交互に首相を出すことで合意。オリ氏が首相を一定期間務めた後は、NCPのデウバ元首相が次の首相を担う見通しだ。オリ氏はかつて中国との経済関係強化を進めたことでも知られる。

22年に実施された下院選を経て、ダハル氏率いる第3党の与党ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)はUMLと与党連合を形成したが分裂。ダハル氏は今月12日、自身に対する信任投票で過半数を得られなかった。

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