トランプ前大統領が銃撃された直後のシークレット・サービス(13日、米東部ペンシルベニア州)=AP

【ワシントン=高見浩輔】米国のトランプ前大統領の銃撃事件で、地元検察は容疑者とみられる人物が死亡したと発表した。要人警護を担うシークレットサービスが射殺したという。当局は動機や政治的な背景などの解明を急ぐ。

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複数の米メディアによると、事件が起きた米東部ペンシルベニア州バトラー郡のリチャード・ゴリンジャー検事が、聴衆の少なくとも1人と、銃撃したとみられる人物が亡くなったと明らかにした。この人物の氏名や犯行時の詳しい状況については説明しなかった。

同検事は米ABCテレビに「動機は分からないが、大統領選に影響を与えようとした可能性はある」と述べた。

英BBCは銃撃したとみられる人物を目撃したという聴衆の声を報じた。男がトランプ氏の立つ演台の右側にある建物の屋根によじ登り、ライフルを持っていたという。目撃した男性は「なぜトランプ氏を舞台から退避させないのか不思議に思った」と説明した。

演説集会は見晴らしの良い場所だった。通常、トランプ氏が集会を行う会場に入るには、金属探知機を通る必要があるが、シークレットサービスは同日出した声明で、狙撃が会場の外部からだったと認めた。

事件の捜査はシークレットサービスが指揮し、ペンシルベニア州警察や米連邦捜査局(FBI)が支援している。

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