アメリカとドイツの両政府は10日、共同声明を出し、アメリカがドイツに駐留するアメリカ軍の部隊に開発中の極超音速兵器や巡航ミサイル「トマホーク」などを配備することを決めたと発表しました。

配備されるのは、再来年だとしています。

今回の発表についてドイツのショルツ首相は11日、記者団に対し「よい決定だ。ロシアが配備している兵器システムを念頭に入れ、われわれはこのような精密ミサイルが必要だと言ってきた」と述べ、ロシアに対し抑止力を高めることになると意義を強調しました。

アメリカ議会調査局の報告書によりますと開発中の極超音速兵器の射程はおよそ2700キロで、ドイツのメディアはロシアが射程に入るアメリカの兵器がドイツに配備されるのは東西冷戦の終結後、初めてだと伝えています。

一方で、配備は再来年とされていることから、トランプ氏がことし11月の大統領選挙で返り咲いた場合、撤回されるおそれもあるとも報じています。

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